禅宗の一派である曹洞宗の葬儀の特徴

2017年11月09日
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仏教には多種多様な宗派がありまして、それぞれ宗派によって葬式を行なう意味や中身が異なってきます。その中にあっても禅宗の一派の曹洞宗の葬式には特有性があります。曹洞宗の葬式を手配するケースでは、故人をきちんと送るためにも、特有性を頭に入れておきたいものといえます。

曹洞宗においての葬式の役目は、没後にお釈迦様の弟子になるために入用になる、戒名、あるいは戒法を授かるための授戒を行なって、悟りを開く為に仏道に導く引導を実施することです。授戒によって故人が仏弟子となる証を授かって、念誦によって故人に対して荼毘を告げて、引導において故人が仏界に送り出されることになります。

葬式には2種類ありまして、徳を積み上げて一層深い境地を制覇した尊宿の葬儀それから、修行中であり、その途中に亡くなられた亡僧の葬儀があるといえます。在家信者に関しましては亡僧の葬式に取り組むことになります。

そして、曹洞宗の枕経に関しては臨終諷経が読まれることになります。これに関してはこの世界の無常を説く意味が秘められたお経となってきます。そして、まず授戒からスタートし、入堂後剃髪することによって僧侶が故人の頭に対しまして剃刀を当てて、剃髪の偈が唱えられることになります。

そのあと懺悔文といったものを経て、血脈授与までが授戒の部分になります。それから念誦に入り込みます。入龕諷経それから、龕前念誦、さらに起龕諷経また、山頭念誦が施され、それ以後引導法語になります。山頭念誦においては太鼓といった楽器を活用して音が鳴らされることになります。山頭念誦は元々葬儀場へ足を運ぶための作法ではありましたが、近頃では寺において行われます。そのあと焼香が施され、出棺となります。