宗教とは無関係な葬儀の詳細と注意点

2020年04月20日
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葬儀は故人を偲び、最後の別れを行う場です。死者の弔いそのものが宗教的な儀式なので、葬儀をまったくの無宗教で行うことはできません。しかし、特定の宗教の色合いを出さない、純粋な意味での故人との別れは不可能ではないと言えます。

宗教的な儀式や作法にこだわらない方法は自由葬と呼ばれ、出費を低く抑えることができる理由から需要が増加しています。宗教的な儀式を省いた自由葬を行うには周りの同意を得ることが重要な課題と言えます。故人や親族の意思が優先されるのが普通ですが、それでも古くからのしきたりにこだわる人は少なくありません。

当事者が望んでも周りが了承しないと自由葬の形で弔いができない可能性があります。故人や親族の意思通りに弔うには事前の話し合いが不可欠です。また、葬儀会社によっては自由葬を受け付けていない所もあるので、その点にも十分に注意する必要があります。

無宗教の形で弔うにもまったくの自由気ままに行うわけではありません。故人へのお別れの挨拶や斎場での立ち振る舞いなどのマナーを守るのが社会人としての務めです。遺族へ渡す香典は元々、死者があの世へ旅立つ際に見送りの意味で焚いたお香の代用品ですが、現在では宗教的な意味は薄れています。

そのため、無宗教の自由葬であっても参列の際は香典を出すのがマナーです。