お坊さんの「かつ」の声が特徴的です

2019年03月01日
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臨済宗は日本の仏教の中でも大きな宗派であり、日本の各地にお寺があります。有名な所では円覚寺派の本山の円覚寺、妙心寺派の本山妙心寺と相国寺派の本山相国寺になります。各地方でも円覚寺派と妙心寺派・相国寺派に属したお寺が点在しています。

この臨済宗の葬儀で特徴的なのは、お坊さんのお経に勢いがあるということです。他の宗派に比べると、お坊さんの服装も煌びやかで、太鼓や鐘もよく利用されます。都会で3佛や5佛(お坊さんが3名とか5名)は少ないと思いますが、田舎では普通にあります。

各お坊さんがそれぞれお経やもくぎょう、鐘などのパートを請け負って葬儀に望みます。檀家の位によって、来られるお坊さんの人数が異なるのですが、院号の位になると5名が普通です。読み上げるお教は一般的なものと変わりはありませんが、勢いよくお経をあげるお坊さんが多いようです。特に最後に亡くなられた方に引導を渡す時は、「かつ」という大きな声を出します。この声を聞いて、亡くなられた方が現世への未練を断ち切って、極楽浄土へ向かうそうです。「かつ」という声と一緒に袈裟などを投げるお坊さんもいるようです。臨済宗の葬儀は、勢いよく仏様を極楽に送り出すのが特徴です。